で、なつみかんの日曜日。
朝、昨夜からの雨がまだ降っていた。
自分の朝食を終えてから、なつみかんの食餌。
なつの散歩を、小雨になった9時台に傘を持って出た。
例のチラシ数枚も持って、あちこち回る予定で・・・
例の公園へ行き、川の対岸へ歩行者専用の橋で渡る。
みかん、ここ渡ったのかなぁ。
ここいら辺にチラシを貼っておくかな。ガムテープ持参してるし。
なんでも、電信柱にチラシを貼るのはいけないんだそうで。
階段をあがると、なんと、たくさんの方が集まっている。
ご婦人たちは炊き出しを、その向こうでは男性陣が、
わらで、しめ縄作りに精を出している。
へぇ~、ご近所同士、なにかと集まって、行事に参加してるのね。
チャ~ンス! ここで頼んでおこう!と、ご婦人に声をかける。
「迷い犬を預かっているんです、皆さんに聞いていただけませんか?」
と、チラシをわたす。
「あら~、そう!? じゃ、終わったら聞いてみるわね!」
ありがとうございます。
次に、大型マンション2棟の管理人室専用のポストにそれぞれチラシを入れる。
貼ってくれますように。
戻って橋を渡り、放送をしてくれるお宅に再度寄り呼び鈴を押すも、出ない。
チラシを牛乳箱に入れてきた。 郵便受けだと夕方にしか見ないだろうから。
その近くのお宅のご婦人が、玄関先にいらしたので、
声をかけ、チラシを渡す。
住宅街を抜け、池のある公園まで遠回りだが、
なつの散歩では初めての道を歩いてみる。
途中、川の堤防に行って、犬が歩けるのかどうか見下ろしてみた。
もしかして、護岸の上から落ちて、ずーっと南のほうから北上したのかも?
とも思ったが、保護時にみかんは濡れた形跡はなかったし、
やっぱりこの辺りのお宅の飼い犬なんだろう。
いつも休日に行く池のある公園に、途中から入ってみる。
もう10時だったし、小雨だし、犬の散歩をしている方は皆無。
さ、なつ、戻ろう。 雨があがったら、みかんの散歩に行こう。
途中、玄関先でお話しているご婦人お二人に会った。
そのお宅の方は、たまに挨拶する年配の方。
もうおひと方は・・・!あぁ、昨日の朝、別のお宅の玄関先で会った方だ。
こっち方面でも、玄関先でお話しているところをみると、お話好きそう。
「あら、あなた、見つかった?」
「いいえ、まだなんですぅ。」と、私。
「え? どうしたの?」と、そのお宅の年配の方。
チラシを見せ、この犬を預かっているが、ご存じないですか?と聞く。
「あー、う~ん、もしかしたら、あのお宅かしら・・・?
いやね、前にあのアパートの方が迷い犬を預かって、そのお宅の方が
ウチの犬ですって引き取った事があるのよ。 ちょっと、わからないけど、
もう一匹と外に繋がれてるから、二匹いるかどうか後で行ってみてあげるわよ。」
「あぁ、そうなんですか!? じゃあ、もしそうでしたら、ここに連絡いただけますか?」
と、チラシの下の携帯番号のところを千切って、お二人に渡した。
「あ、ここにね!?」 「はい、私は○○です。橋のところのマンションですので、
よろしくお願いします。」と別れ、その場を立ち去った。
年配の方が、「あのコはなっちゃんって言うのよ」「あぁそう、なっちゃんね。」
と話しているのが聞こえた。
え、待てよ? 外に繋がれてる? トイプーが?? いや、違うだろう。
でも、あの臭さ、汚さ・・・ う~ん。 もしかして?
家に帰ってから、なつの足を洗い、家事をしていたら携帯の着信が。
出ると、さっきの年配の方からだ。
「やっぱりね、一匹が小屋にいないみたいなの。
でもね、そのお宅の方もだれも出ないのよ。 家は開いているんだけど。
だから後でもう一回行ってみるわ。」
「あぁ、いやー、そうですかぁ?申し訳ありません。よろしくおねがいします。」
なつのブラッシングを外のエアコン室外機の上でしてやり、
部屋に戻ると、携帯がなった。
「あのぅ、○○ですが、ウチの犬を預かってくださっているそうで。」
「え?飼い主さんですか? あ~っ、よかったぁ!!」
「先ほど、お宅のマンションの下まで行ったのですが、お留守だったようで。
今から引き取りに伺います。」と、その女性。 そう、ブラッシング中だった。
やったぁ!見つかったぁ!! 良かった。 ほんとに良かった♪
みかんちゃん、お母さんが見つかったよ!


さ、用意しようね。 そうだ、デジカメ、撮らなきゃ。 直ぐ来るよ!(汗汗)
今、11時過ぎ。
みかんが着ていた縞のシャツを持ち、リードをつけたまま抱っこして階下へ。
朝のお散歩に行かなかったね。うんP、まだだよね。
でも、お母さんに会えるよ。良かったねぇ。

しばらくして、車がマンションの前に入ってきた。
降りてきたのは、60才前後と思われる女性。
「あぁ、すいません。ありがとうございました。」
「飼い主さんですか?」 お年寄りじゃ無かったよ!(汗)
手を差し伸べるその腕に、尻尾ブンブンのみかんを渡す。
「いぃえぇ、見つかって良かったですぅ。なんてお名前ですか?」
「クロード。」 「クロードちゃんっていうんだぁ。いいお名前ねぇ」
『みかん』じゃなかったよっ!(爆) 当たり前か?(笑)
「これ、あなた、どこ行ってたの?探したのよ。」と、クロードちゃんに話しかけ、
赤い皮の首輪を、ひとつきつめの穴に付け直した。
「ほら、クロードって、詩人とか巨匠の名前に多いでしょ?」
「あ?あぁ、そうですね~ぇ、ジャン-クロードとか、
フランスの、ですね? 黒だし。」と、私。
「あ、あのぅ、この子を家で洗っちゃいました。これも。」と、シャツを渡す。
「そうですか、すみません。」
「クロードちゃん、何歳ですか?」
「もう6歳になるかな。」 あら、若くもなかったじゃん!?(汗)

「もう一匹コッカースパニエルがいて、裏庭に繋いでて、たまに放すんだけど、
主人が散歩に行って帰ってから繋いだって言ってたのに、朝見たらいないから。
ちゃんと繋いでなかったのねぇ。どこにいました?」 「○○公園です。」
「あぁ、あっち。いつも私は(池のある)◎◎公園に行くから。そっちばっかり
探してたの。主人は○○公園に行くから、そっちに行っちゃたのねぇ。
コッカーのほうは臆病で直ぐ戻ってくるんだけど、この子は人懐っこいでしょ?」
「普段はこちらにあまりいないので。伊東にいるんです。」
別荘があるのか? みたところ、今の私の憧れの、有閑マダム風。
探してたと言ってたけど、交番や保健所に連絡しなかったのか?
「リードをお持ちということは、犬を飼っていらっしゃる?」
「はい、柴犬ですが。このマンションは飼ってもいいので。」
でも、日本犬である柴には興味がないご様子。
「今ね、父が亡くなった後の相続の事でごたごたしていて。。。」と、
ご自分の身の上話をし始め、「だから、あんまりかまってやれなくて。」
なんでも、兄弟と争っているらしく、「葬式にも来なかったのに」とか、
その「兄弟で同じ弁護士を立ててきた」とか、数千万の話とか。。。
ふ~ん。 「じゃぁ、ワンちゃんがいると癒されますよね?」
「そう、たまに私が毛をカットしてやるの。それが楽しみで。」
ん?そうなの? でも外飼い? 汚かったよ?臭かったよ?
でも、毛は伸びていなかったから、カットはしていたんだろう。
その辺の事は、あんまり聞かなかったけれど。

腕の中で抱かれるみかん、じゃない、クロード。
良かったねぇ。 でもお別れだね。イイコでね。
「お花は好きですか?」「はい、好きですよ~。」
「畑でいろいろ育てているので。 あらためてお礼に伺います。」
「いえいえ、何もしないでくださいね。」
家の場所・特徴などを大体教えていただいたので、
今度、二匹の様子を見に行ってみるか?
クロードは、彼女の腕の中から、私のほうに抱っこされたい感じで
鼻を私に近づけてくる。 可愛い。私に懐いたのね?

撫でてやりながら、「名札を付けてあげてくださいね。」と頼む。
トイプーは人気犬種だから、誰かにさらわれちゃうよ。
バイバイ!みかん!もう逃げるんじゃないよ!?
いや、逃げるは語弊があるか?(笑)
車を見送り、部屋に戻る。
なつ、みかんがお母さんに会えたよ。よかった、よかったよ、ねぇ~。
ガシガシ、なつを撫で回す。 がぶっ、こらっ(怒)
なつがどこかに行っちゃったら、他の人に噛み付いて、保健所送りだよ。
その前に、車に轢かれちゃうからね、出て行かないでよね!
さぁさ、まだまだやることがいっぱいある。
納戸も片付けなきゃいけないし、洗濯も。
先ほどの年配の方に電話をしたけど、お留守。
交番、スーパー、犬の美容院に電話を入れ、見つかったのでチラシを破棄
してもらうよう頼む。おまわりさんは、「それは良かった。 いやー、○○さん、
大変でしたねぇ。 で、なんてお宅?」 伝えていいのかわからなかったけど、
今後の事もあるので名前を言う。
夕方の散歩のときに、他の方のところにも行ってチラシを取り戻してこなきゃ。
そうだ、しつけの先生にも相談したいって電話をしたんだ。 あとでかけなきゃ。
でも、なんだかばたばたで、あっという間に夕方の散歩の時間。
散歩の帰り道に、あの年配の女性に会った。
「先ほどは、ありがとうございました。すぐに引き取りに来られました。」
「そう、よかったわね! 縞のシャツ着てた?って聞いたら、そうだって言うから。
やっぱり前にもね、そんな事があったから。 いつもみたいよ。」
さらに、チラシを配ったお宅に寄り、お礼を言い、貼ってあった紙を回収。
「常習犯なのねぇ?(笑) 見つかって良かったわね。」
ほんとに自販機の近くに貼ってあった。ウオンテッドのように(笑)。
私は貼って回らなかったけど、チラシを見せたから見つかったわけで、
チラシの威力! 写真の威力!
そして、ご近所さんの威力! そこぢから!!! これに尽きるわね!
ご近所付き合いって大事ね。 今回の事で、つくづくそう思った。
うちのマンションって、組合はあるけど、総会があっても委任状を出すだけで、
私もほとんど関心ないし、周りの住宅街とは別でほとんど関わりがない。
だから脇に流れる用水路の掃除のときとか避難訓練とか、参加する事はない。
災害時はきっと、知り合い度が高ければ、それだけ助け合い度も高くなる。
私は特に今一人だし、大事だな、やっぱり。 でも、付き合い下手な私。
今度、お散歩で知り合った方々がいるのだから、徐々に参加していこう。
なつ、だからお願い、お前も社交的でいよう!
噛むのを直そうね!! 笑う練習もしよっか?
「はい?」

「あたしはさすらいの一匹狼なの。」

「眠りのなつって呼んで。」
長々と書いて申し訳ありません。
でも、ハッピーエンドでよかった。
保健所行きのコが、少しでも少なくなりますように。
一連の記事を読んでいただき、ありがとうございました。
最近のコメント